私塾「花草舎 KaSoSha」

花草舎はともに学びながら成長するコンサル的私塾です。政治・金融・医療から起業に至るまで幅広いビジネス分野を対象にしています。

ビジネス編:ブランドにこだわる(2)

私塾「花草舎」塾頭の九兵衛です。

 

ブランドを作り世の中に定着させていく。今回はこれがテーマです。

これが事業の全てと言っても良いくらいです。しかしブランドに無頓着に企業が多いの事実です。

「ブランドというのはアイデンティティです。社名や商品名は単なる記号と同じです。」これは企業側からの眼ではなく、第三者からの眼で言っています。

太郎商店と次郎商会などの社名や、酵素たっぷりのインスタント味噌汁や茨城県産の甘〜いサツマイモという商品名も、固有であることを識別する記号にしか過ぎません。消費者にとっては社名も商品名も世の中に氾濫しているので、固有の識別記号である社名や商品名を覚えてくれと言っても無理な相談です。

ところが、アイデンティとなると、単なる識別記号ではなくなります

酵素の味噌汁 "TARO"」とか「極上の甘さを茨城から・サツマイモの"JIRO"」とすれば、消費者は初めて名前を耳にしても商品や事業のイメージを連想することができます。これはTAROやJIROがアイデンティティを持ったことになります。

ロゴマークは次に大切です。TAROのフォントをゴシック体で表せば、酵素パワーの力強さをイメージでき、明朝体のような細い書体を使えば身体に優しいイメージを表現できるかもしれません。マークは酵素と味噌汁をうまくマークに表現できれば良いですが、そのブランドが目指すイメージの抽象的なデザインでも構いません。

形式上のブランドは「ブランド名+修飾語(キャッチフレーズ)+マーク」で構成されて、消費者が連想できるアイデンティティになります。

これらの3点セットは、広告に入れるだけではなく、Webサイト、製品、カタログ、書類のレターヘッド、メールのフッター署名欄など、外部との接点となる全ての媒体に入れる方が良いですね。

 

さて、これだけではあくまでも形式上にしか過ぎません。場合のよっては「看板に偽りあり」となるからです。

ブランドを偽りとするかしないかは、筆者はミッションや哲学にあると思います。太郎商店が味噌汁にわざわざ酵素の味噌汁といているのは何故かということです。味噌はそもそも発酵食品なので、その発酵方法にこだわりがあるのか?それとも通常の味噌だけではなく特別な素材が加えられているのか?そして、それは何故なのか?ということです。

「創業者が味噌の発酵過程でAという素材を加えることで、まろやかな優しい味になるだけではなく、Bという効果があることを見つけた。その製法を完成させるために多くの歳月を要した。これを頑なに継承し製品群を発展させることが当社のミッションである。」

これはもちろん架空の例ですが、ブランドを支える重要で不可欠なミッションや哲学で形式上に対して実質上のブランドと言えます。

 

中小企業、小規模企業、個人事業者であってもこのようにブランドは作ることが可能です。ブランドを確立するということになると、宣伝広告や流通チャネルでの露出や時間の3つが必要です。

大企業では宣伝広告の多額の予算を投入し、多くのスーパーなどの流通で陳列し、短時間でブランドを浸透し確立することができるかもしれません。しかし、中小企業から個人事業者であっても、「広告x流通チャネルx時間」の掛け算の式は一緒です。地道に時間をかければブランドは浸透していきます。

 

中小企業・小規模企業・個人事業者の皆さん、ぜひブランドにこだわってみてください。

 

塾頭 九兵衛