私塾「花草舎 KaSoSha」

花草舎はともに学びながら成長するコンサル的私塾です。政治・金融・医療から起業に至るまで幅広いビジネス分野を対象にしています。

衆院選の評価は総数よりも変化数で

私塾「花草舎」塾頭の九兵衛です。

 

衆議院選挙が昨日終わりました。ちょっと分析してみましょう。

有権者数:1億562万人

投票者数:   5907万人(55.93%) (前回比+237.6万人、2.25%増)

コロナ環境下で問題意識を持った有権者が237万人も増えました。

ちょっと古い2006年の数字ですが、

企業数:421万社、従業者数4013万人。65歳以上人口3640万人ですから、ざっと。

学生27%、ワーカー38%、高齢者35%ということになります。

高齢者はまめに選挙で投票する習性があるので3000万人程度はいるのではないでしょうか?仮に学生3人に1人で1000万人、ワーカーは2人に1人で2000万人。

大雑把に言えば、こんな構図なのだろうと思います。

政治に関心を持っていい筈のワーカーを見てみます。上記の会社数と従業者数のうちで。

大企業  :     1.2万社・1229万人

中小企業 :  53.5万社・1855万人

小規模企業:366.3万社・929万人

こんな感じの構造です。

大企業は経団連経済同友会など、また農業従事者186万人、医師会17万人、教職員109万人を含めた利益団体は自民党と考えて良いです。

中小企業は商工会議所125万の会員で、従業者数は不明です。

こうやってみると、

ワーカーの半分の無投票数は、小規模企業の従業員世帯1000万人以上を中心に、商工会議所の活動に熱心ではない中小企業の従業員世帯が「選挙への関心に濃淡がある層」だと思えてきます。

今回投票者数が増えたのはこれらのうちの237万人ということになるのでしょう。

小規模企業が多いのは建設・不動産・製造・飲食・娯楽・ITソフトウェア・その他サービスなどです。

 

これらの業種規模の有権者が関心を持ったのに、「選択すべき政党がなかった」といのが大方の感想ではないでしょうか?中小企業や小規模企業はどの政党にも属さない大量の浮動票です。

 

改革路線の河野太郎氏が首相であれば自民党霞ヶ関・麻生阿部連合の岸田首相には失望。かと言って、野党協調というのは意味不明。結局、対立政党らしい維新に票が向かった。そう言う人が多いような気がします。

 

「とにかく今の自民党にはいれたくない、しかし野党もだらしない。だから維新」そういう選択。

「今の自民党にはいれたくないけれど、野党にも選ぶべきところがない。だから、仕方なく自民」そういう選択。

迷った浮動票がどちらにも消極的に流れ込んだ、というのが実情でしょう。

 

これはマスコミに誘導的な表現を許してしまいます。

自民党勝利!安定多数を獲得!」と書くか、

自民党敗北!安定多数を確保するも大きく後退!」と書くかです。

 

私は、岩盤のような自民党の支持層は利益集団で固まっているので、総数ベースでみても意味がないと思っています。新規増の投票者が増える中で、躍進した維新に目を配るべきでしょうし、最後に伸びた自民党票も磐石ではないと考えるべきです。

総数ベースではなく、変化数が重要です。これについてはまた、折に触れて取り上げます。2022年7月末までには参議院通常選挙があり、半数の参議院議員が改選となります。今回の変化がどう繋がっていくか、見守りましょう。

 

塾頭 九兵衛