私塾「花草舎 KaSoSha」

花草舎はともに学びながら成長するコンサル的私塾です。政治・金融・医療から起業に至るまで幅広いビジネス分野を対象にしています。

政治空白は悪ではない

私塾「花草舎」塾頭の九兵衛です。

 

私は今回の衆議院選挙に限って言えば「政治空白」を望んでいます。

「政治空白を起こさないために」与党がよく口にする常套文句です。特に麻生氏あたりが口にしそうな常套句です。麻生氏はご自分が偉いと思っている印象ですね。吉田茂の孫と言われれば「へえそうなのか」とは思いますが「それが何か?」という風にしか思いません。先祖を引合いに出すならば、私の初代は豊臣秀吉徳川家康に仕えた譜代です。でもそれが何かと自分でも思っています。また、私の叔父も参議院議員でしたし、後輩その他で知り合いの現職の衆議院議員も首相や大臣経験者を含めて6名います。また、すでになくなった野党系の政党の経済金融政策を起草したこともあります。

 

話を戻すと、「政治空白」というのは起こり得ない、ということです。

国会で議論し決定すること以外は省庁や自治体の業務が滞るわけではないからです。

一般の国民で困る政府支出は年金の支払いや健康保険や介護保険の支払いです。これらは、国会での議論が空転しようが関係ありません。なぜならば内閣が提出する予算案やそれを承認する国会での議決とは無関係なのですから。

一般会計106兆円のうち36兆円が社会保障費、16兆円が地方交付税、24兆円が国債費です。予算が期日までに成立しなかった場合でも、経常的な行政事務を止めないために暫定予算が組まれることになります。つまり7割強の76兆円は暫定予算の対象となります。これに加えて既存の防衛予算も対象になります。

暫定予算は昭和57年とか平成でもたしか事例があったはずです。

 

つまり、ストップするのは公共事業や新規事業などの支出だけです。

国民からみれば、ほとんどの行政機能が使えるわけで、予算案が紛糾しようが国民生活からすれば何も困らないといっても過言ではないでしょう。

 

コロナ禍が終息しつつあることは、大変喜ばしいですが、今回の1年10ヶ月でコロナ後の日本の産業や働き方、生活の安全の考え方など大きく変革を迫られたことは誰しもが感じていることです。

 

そんな中での国会は中傷合戦ではなく、国家百年の大計を見据えた議論をして欲しいものです。まかり間違っても、「政治空白になると大変だから」と詭弁を弄する政治家の口車に乗らないようにしましょうね。

 

政治空白は悪ではありません。むしろ本当の政治空白になるギリギリまで本気の議論をすべき時です。

 

塾頭 九兵衛